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『おっさんずラブ~in the sky~』2019年の秋冬ドラマ私的まとめⅡ

『おっさんずラブ~in the sky~』
2018年のおっさんずラブを愛しすぎた者としてこれは見ておかないわけにはいかない。
実は当方、最初の『おっさんずラブ』は見損ねている。幸いNetFlixに『おっさんずラブの第一話』だけが出ていたのでガン見した。
余談でわるいがNetFlixといえばわたしが今見ているNetFlixオリジナルドラマ『グレイス&フランキー』なんだけど、こちらも、往年の大女優ジェーン・フォンダが出ているだけじゃ飽き足らず、達が男同士(しかも相当な高齢同士)で結婚してしまう話しだ。

これはもう世界的な止められない潮流なのか~!?

しかしながら、この男同士の関係、落とし所が非常に難しい。『グレイス&フランキー』は冒頭がもう結婚だが、その路線以外だと落とし所など考えずにひたすら迷走するしかない。とスタッフはじめ出演者が思ったのかどうか知らんが、相当迷走している~in the sky~だった。

先にキャストの紹介をしよう。吉田剛太郎演じる黒澤武蔵はもはや主役といっていい勢い。黒澤の恋するハルタンこと春田創一は言わずと知れた田中圭が演じている。ここまでがレギュラーメンバーとしたら、大ゲストにこれでもかっと王手をかけるかのごとく美少年千葉雄大を投入しての成瀬竜。もう一角を占めるのが異世界から来たかのごとく温和なおっさん戸次重幸演じる四宮要だ。

これの何が迷走なのかと言えば、まずもって美少年の成瀬竜君がさっぱりハルタンに冷たい。いわゆるツンデレなのかと思いきや、本当にハルタンが好きじゃない、という有様。千葉雄大の投入で何を期待するかといったら、どう考えても彼とハルタンの甘いラブシーンに決まっている(キツパリ)。それが完全に裏切られたかっっこうだ。だったらアンタ(もうアンタ呼ばわり)一体何がやりたいのっ? とギリギリ歯ぎしりしつつ見ていたところ、なんと、ハルタンが強引に成瀬竜にKISS。

がーーーん。

おいおい。だめでしょう。そういう強引なのは。いやポリティカルコレクト的にダメとかじゃなくて。甘くないじゃん。苦いじゃん。つーか不味いじゃん。

もーこの人(ハルタン)何がしたいの~? とちょっと落胆していた自分。がしかし、だからといってわたしは見るのを止めはしなかった。ハルタンの真意を知りたかったからだ。一体誰を愛しているの? それともやはり女性が好きなの? ちなみに今回のヒロインは黒澤武蔵の娘緋夏(ひな。佐津川愛美)だ。武蔵は娘のためにいったん身を引く、という展開もあり、そこらの心理描写演技も見物ではあった。

しかし、ハルタンは緋夏にも興味はなかった。
ハルタンの甘える相手は四宮要。好きかも知れない相手は成瀬。ひたすら愛してくれる相手は黒澤武蔵。成瀬が好きなのは四宮要。でもってまさかの4人で相撲したり、卓球したり。
まあ、ここらへんでだんだんわかってきたのは、このドラマ、階層を超越した人と人の関わりを描いたヒューマンドラマやんか? と。
黒澤武蔵は年長者であると同時に機長という社会の上層者。成瀬もパイロット。春田は最近男性も進出しているキャビンアテンダント。四宮要は飛行機の整備士という階層的には下のポジション。

整備士が下層とはなんだ?!と怒られても困る。モンダイなのは階層の固定化にあるのだ。
日本はこの何十年かかけて「緩やかな身分社会」(参照:『教育格差 ──階層・地域・学歴』になり、人々は超えられない断絶の中にいる。
ここで思い出してほしい。春田がどんなやつだったかを? 春田は空港でチケットなくした人がいたらいっしょに探してあげる。荷物が重くて前に進まない老女がいたら荷物持ってあげる。困っている人がいたら見捨てられなくて、つい手助けしてしまう。黒澤武蔵も四宮要も、だからハルタンが好きになった。(それだけではないかも。四宮さん、熱心にハルタンの裸体を描いてたしw)

それってあまり恋愛感情とは違うような気もするのだ。

つまるところ、彼らは本当の人間関係に向けて、本当の人間同士の関わりを求めて、右往左往している。

好きになってもいいですかーーっと叫びながら。

それにどう答えればいいのか、どう答えることが優しさなのか、どう答えることが誠実なのか、どう答えることで未来が見えるのか? と迷いながら。

 


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